白イチゴ新品種「栃木iW1号」の育成
イチゴ新品種「栃木iW1号」は,白イチゴの促成栽培用品種として,2013年に果皮色が黄白色で硬い「和田初こい実生系統」を種子親とし,果皮色が淡赤で食味に優れる「09-52-1」を花粉親として交配し,得られた実生の中から選抜された。2018年に「栃木iW1号」の名称で品種登録を出願した。本品種の特性は次のとおりである。草姿は開張性で,葉色は「とちおとめ」よりやや淡い。ランナーの発生および草勢は「とちおとめ」並である。平地における花芽分化は,「とちおとめ」と同程度に早い。頂花房の着花数は10~12個で「とちおとめ」より少ない。平均一果重は20gを超え「とちおとめ」より大きく,収量は「とちおとめ」に...
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Veröffentlicht in: | 栃木県農業試験場研究報告 2020-03 (81), p.67-82 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | イチゴ新品種「栃木iW1号」は,白イチゴの促成栽培用品種として,2013年に果皮色が黄白色で硬い「和田初こい実生系統」を種子親とし,果皮色が淡赤で食味に優れる「09-52-1」を花粉親として交配し,得られた実生の中から選抜された。2018年に「栃木iW1号」の名称で品種登録を出願した。本品種の特性は次のとおりである。草姿は開張性で,葉色は「とちおとめ」よりやや淡い。ランナーの発生および草勢は「とちおとめ」並である。平地における花芽分化は,「とちおとめ」と同程度に早い。頂花房の着花数は10~12個で「とちおとめ」より少ない。平均一果重は20gを超え「とちおとめ」より大きく,収量は「とちおとめ」に比べ10%程度多い。果形は円錐形,果皮色は黄白色で光沢がある。「とちおとめ」と比べ糖度は同程度で酸度が低いため,糖酸比は「とちおとめ」より高く食味が優れる。果実硬度は「とちおとめ」と同程度である。肉質は粘着質で熟度が進むとねっとり感が増す。 |
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ISSN: | 0388-9270 |