宮城県の沿岸低平地における復興農地整備の取組みと維持管理問題

宮城県では,東日本大震災により甚大な被害を受けた農地を対象に水田農業の低コスト化を追求するため,2 ha標準区画による復興農地整備を進めている。本報では,新たな標準区画導入の背景や設計の考え方について紹介するとともに,現在実施中の標準区画の効果検証の取組みについて報告する。また,平成27年夏に実施した被災土地改良区へのアンケート・ヒアリング調査では,復興後の農業水利施設の共同作業や地先管理を「見直す必要がある」「まだ検討に至っていない」とする意見の多いことがわかった。これは近い将来の被災地以外の課題でもあり,土地改良区や市町村を中心とし,地域のローカルルールにも配慮した柔軟性の高い対策が必要で...

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Veröffentlicht in:Suido no chi 2016, Vol.84(7), pp.587-590,a1
Hauptverfasser: 郷古, 雅春, 菅原, 喜久男, 大場, 喬, 千葉, 克己
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:宮城県では,東日本大震災により甚大な被害を受けた農地を対象に水田農業の低コスト化を追求するため,2 ha標準区画による復興農地整備を進めている。本報では,新たな標準区画導入の背景や設計の考え方について紹介するとともに,現在実施中の標準区画の効果検証の取組みについて報告する。また,平成27年夏に実施した被災土地改良区へのアンケート・ヒアリング調査では,復興後の農業水利施設の共同作業や地先管理を「見直す必要がある」「まだ検討に至っていない」とする意見の多いことがわかった。これは近い将来の被災地以外の課題でもあり,土地改良区や市町村を中心とし,地域のローカルルールにも配慮した柔軟性の高い対策が必要である。
ISSN:1882-2770
1884-7196
DOI:10.11408/jjsidre.84.7_587