総合治水手法としてのため池事前放流による雨水貯留の取組み

兵庫県では,これまでの治水対策に流域対策と減災対策を組み合わせた総合治水を推進するため,平成24年4月に総合治水条例が施行された。本報では,この総合治水条例について紹介した後,同条例へ対応する施策の一つであるため池事前放流による雨水貯留の取組みについて述べる。この取組みでは,丹波篠山地区を対象とし,営農への支障を避けるため非灌漑期の9,10月(事前放流期)に限ってため池の水位を下げて台風期の洪水に備え,11月から翌年3月下旬の水位回復期に満水に戻すこととし,水位低下量は水位回復期に期待できる流入量に応じてため池ごとに定める。水位低下量の決定方法とともに,事前放流の普及に向けた取組みについても述...

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Veröffentlicht in:Suido no chi 2016, Vol.84(4), pp.267-270,a1
Hauptverfasser: 中谷, 毅, 木村, 彰一, 横田, 欣仁, 吉田, 淳, 瀧川, 紀子, 田中丸, 治哉
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:兵庫県では,これまでの治水対策に流域対策と減災対策を組み合わせた総合治水を推進するため,平成24年4月に総合治水条例が施行された。本報では,この総合治水条例について紹介した後,同条例へ対応する施策の一つであるため池事前放流による雨水貯留の取組みについて述べる。この取組みでは,丹波篠山地区を対象とし,営農への支障を避けるため非灌漑期の9,10月(事前放流期)に限ってため池の水位を下げて台風期の洪水に備え,11月から翌年3月下旬の水位回復期に満水に戻すこととし,水位低下量は水位回復期に期待できる流入量に応じてため池ごとに定める。水位低下量の決定方法とともに,事前放流の普及に向けた取組みについても述べる。
ISSN:1882-2770
1884-7196
DOI:10.11408/jjsidre.84.4_267