発生予察定点圃場に設置した性フェロモントラップによる野菜・花き類を加害する主要なヤガ科害虫の誘殺消長の記録について(4) : シロイチモジヨトウ

1996年~2015年に橿原市四条町の奈良県農業研究開発センター内予察圃場に設置した性フェロモントラップによる,シロイチモジヨトウの誘殺消長調査データを解析した。年によって誘殺量と誘殺ピークの時期は異なったが,最も大きい誘殺ピークは8~9月に認められることが多く,本種の発生を特に警戒すべき時期は夏~秋と考えられた。年間誘殺量の6半旬当たり平均値は,2002年に最も多く,次いで1996年が多かったが,周期性や気温との関連は認められなかった。今後本種の予察に当たっては,本種が長距離移動することを考慮して,想定飛来源での発生状況や飛来条件について検討する必要があると考えられた。...

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Veröffentlicht in:奈良県農業研究開発センター研究報告 2020-03 (51), p.68-71
Hauptverfasser: 井村, 岳男, 山口, 貴大, 今村, 剛士, 竹中, 勲, 松村, 美小夜, 國本, 佳範
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:1996年~2015年に橿原市四条町の奈良県農業研究開発センター内予察圃場に設置した性フェロモントラップによる,シロイチモジヨトウの誘殺消長調査データを解析した。年によって誘殺量と誘殺ピークの時期は異なったが,最も大きい誘殺ピークは8~9月に認められることが多く,本種の発生を特に警戒すべき時期は夏~秋と考えられた。年間誘殺量の6半旬当たり平均値は,2002年に最も多く,次いで1996年が多かったが,周期性や気温との関連は認められなかった。今後本種の予察に当たっては,本種が長距離移動することを考慮して,想定飛来源での発生状況や飛来条件について検討する必要があると考えられた。
ISSN:2189-4515