飼料用米給与による早期若齢肥育技術の開発(2)

本県肥育農家で利用されている飼料用米の給与を前提として,現行の出荷時期を4ヶ月程度短縮する肥育技術の開発を目的とした肥育試験を実施した。8ヶ月齢から去勢で24ヶ月齢,雌で26ヶ月齢まで肥育した区(早期肥育区)と,10ヶ月齢から去勢で28ヶ月齢,雌で30ヶ月齢まで肥育した区(慣行肥育区)の間で,肥育期間中の発育性及び出荷時の枝肉成績について調査した。その結果,早期肥育区において肥育前期の発育が有意に向上した。さらに,枝肉成績では,ロース芯面積,歩留基準値,BMSNo.,枝肉単価について早期肥育区で良好な結果となった。このことから,8ヶ月齢から肥育を開始することにより,出荷時期を4ヶ月短縮すること...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:秋田県畜産試験場研究報告 2020-03 (34), p.25-29
Hauptverfasser: 佐々木, 航弥, 相馬, 祐介, 渡部, 一弥, 高橋, 利清
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:本県肥育農家で利用されている飼料用米の給与を前提として,現行の出荷時期を4ヶ月程度短縮する肥育技術の開発を目的とした肥育試験を実施した。8ヶ月齢から去勢で24ヶ月齢,雌で26ヶ月齢まで肥育した区(早期肥育区)と,10ヶ月齢から去勢で28ヶ月齢,雌で30ヶ月齢まで肥育した区(慣行肥育区)の間で,肥育期間中の発育性及び出荷時の枝肉成績について調査した。その結果,早期肥育区において肥育前期の発育が有意に向上した。さらに,枝肉成績では,ロース芯面積,歩留基準値,BMSNo.,枝肉単価について早期肥育区で良好な結果となった。このことから,8ヶ月齢から肥育を開始することにより,出荷時期を4ヶ月短縮することができ,慣行肥育と同等の産肉性を有することが示唆された。
ISSN:2187-6428