レベル2地震動に対するため池堤体の簡易耐震診断について

本報では,レベル2地震動に対するため池堤体の決壊の可能性を定量的に峻別するための解析手法である簡易Newmark-D法の考え方とそのモデルを紹介する。特に,簡易Newmark-D法は土質試験とFEM動的応答解析を実施しないところに特徴がある。具体的には,既往のため池堤体土の繰返し三軸圧縮試験の結果を整理分析して得られるため池堤体土の標準強度低下モデル(K2015モデル)を提案し,この標準モデルを用いた解析結果の適用性を記述する。また,地震時の堤体の加速度応答については,既往のFEM動的応答解析結果を用いて,堤体と地震波の振動特性から当該ため池の応答倍率を推定するモデルを提案する。これらの標準モ...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Suido no chi 2015, Vol.83(12), pp.1035-1038,a2
Hauptverfasser: 毛利, 栄征, デュッティン, アントワン, 龍岡, 文夫, 矢崎, 澄雄
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:本報では,レベル2地震動に対するため池堤体の決壊の可能性を定量的に峻別するための解析手法である簡易Newmark-D法の考え方とそのモデルを紹介する。特に,簡易Newmark-D法は土質試験とFEM動的応答解析を実施しないところに特徴がある。具体的には,既往のため池堤体土の繰返し三軸圧縮試験の結果を整理分析して得られるため池堤体土の標準強度低下モデル(K2015モデル)を提案し,この標準モデルを用いた解析結果の適用性を記述する。また,地震時の堤体の加速度応答については,既往のFEM動的応答解析結果を用いて,堤体と地震波の振動特性から当該ため池の応答倍率を推定するモデルを提案する。これらの標準モデルなどを採用することによって,所定の精度を有する簡略化された耐震診断が可能であることを紹介する。
ISSN:1882-2770
1884-7196
DOI:10.11408/jjsidre.83.12_1035