「なつきらり(愛知123号)」の良食味米栽培のための成熟期最適窒素吸収量と土壌窒素供給量に配慮した施肥

「愛知123号」ブランド化推進協議会では、「なつきらり(愛知123号)」の良食味米の生産を目指して精玄米重480kg/10a、玄米蛋白質含有率7.2%(乾物換算値)を暫定目標値としている。2017年に場内及び現地試験ほ場で成熟期の窒素吸収量と精玄米重及び玄米蛋白質含有率の関係を調査し、暫定目標値を満たす成熟期の最適窒素吸収量は9~10kg/10aであることを明らかにした。2018年に水稲施肥プログラムによる施肥診断値を目安にして現地ほ場で実証試験を行った。坪刈サンプルの精玄米重と玄米蛋白質含量の平均値は暫定目標値と同等であった。地力が特に高いまたは低いほ場では、土壌窒素供給量に配慮して施肥量を...

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Veröffentlicht in:愛知県農業総合試験場研究報告 = Research bulletin of the Aichi-ken Agricultural Research Center 2019-12 (51), p.87-90
Hauptverfasser: 遠山, 孝通, 杉浦, 和彦, 池田, 彰弘, 久野, 智香子, 森崎, 耕平, 井手, 康人, 浅野, 智也, 伊藤, 真, 黒野, 綾子, 濱頭, 葵, 山下, 有希, 伊藤, 晃, 杉浦, 直樹
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「愛知123号」ブランド化推進協議会では、「なつきらり(愛知123号)」の良食味米の生産を目指して精玄米重480kg/10a、玄米蛋白質含有率7.2%(乾物換算値)を暫定目標値としている。2017年に場内及び現地試験ほ場で成熟期の窒素吸収量と精玄米重及び玄米蛋白質含有率の関係を調査し、暫定目標値を満たす成熟期の最適窒素吸収量は9~10kg/10aであることを明らかにした。2018年に水稲施肥プログラムによる施肥診断値を目安にして現地ほ場で実証試験を行った。坪刈サンプルの精玄米重と玄米蛋白質含量の平均値は暫定目標値と同等であった。地力が特に高いまたは低いほ場では、土壌窒素供給量に配慮して施肥量を加減することで成熟期窒素吸収量を適正化でき、精玄米重と玄米蛋白質含有率は暫定目標値並みとなった。「なつきらり」の成熟期最適窒素吸収量を満たすためには土壌からの窒素供給量に配慮した施肥が重要である。
ISSN:0388-7995