新潟県における早生樹栽培実証試験

バイオマス資源としての将来的な利活用のために,新潟県に適したヤナギ等の早生樹栽培実証試験を行った。試験樹種は,長岡林木育種園構内に植栽したオノエヤナギ,ドロノキ,コナラ,ケヤマハンノキと、森林研究所構内に植栽したオノエヤナギ,ドロノキで,造成後3成長期を経過した時点で伐採し,ha・年当たりの収穫量(絶乾重量)を測定した。収穫量は長岡林木育種園構内のケヤマハンノキが14.0dry-t/ha/年と最大で,森林研究所構内のオノエヤナギが10.1dry-t/ha/年で次いだ。しかし,萌芽発生率を考慮すると,オノエヤナギが早生樹栽培に最も適していると考えられた。また,オノエヤナギの成長は森林研究所構内と...

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Veröffentlicht in:新潟県森林研究所研究報告 = Bulletin of Niigata Prefectural Forest Research Institute 2020-03 (60), p.25-28
Hauptverfasser: 武田, 宏, 平松, 芳明, 小柳, 正彦, 星野, 航, 米沢, 康志, 坂, 敏彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:バイオマス資源としての将来的な利活用のために,新潟県に適したヤナギ等の早生樹栽培実証試験を行った。試験樹種は,長岡林木育種園構内に植栽したオノエヤナギ,ドロノキ,コナラ,ケヤマハンノキと、森林研究所構内に植栽したオノエヤナギ,ドロノキで,造成後3成長期を経過した時点で伐採し,ha・年当たりの収穫量(絶乾重量)を測定した。収穫量は長岡林木育種園構内のケヤマハンノキが14.0dry-t/ha/年と最大で,森林研究所構内のオノエヤナギが10.1dry-t/ha/年で次いだ。しかし,萌芽発生率を考慮すると,オノエヤナギが早生樹栽培に最も適していると考えられた。また,オノエヤナギの成長は森林研究所構内と比較して長岡林木育種園構内では極端に悪かったことから,早生樹栽培では土壌の確認や栽培環境の整備が必要であると考えられた。
ISSN:1343-8999