ネットを利用した開放型畜産施設向け脱臭技術の開発(3)
開放型畜産施設において臭気の拡散を防止する脱臭技術を確立するため、第2報での「ネット式脱臭装置」を改良し、下記の結果を得た。1 養鶏農家の鶏ふん集積場および養豚農家堆肥舎で行った現地試験では、施設内で発生した臭気がネットを通過することにより、アンモニアの除去率は養鶏農家で約35%、養豚農家で約33%であった。2 循環する水溶液のクエン酸濃度を一定に保つため、給水配管に流量比例式液肥混入器を設置し、クエン酸濃度をほぼ一定に維持することが可能であった。3 ネットの耐久性について、染色加工を施さない無加工のネットでは、紫外線の影響を受け21ヶ月程度で劣化破損することが確認された。4 設置コストを低減...
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Veröffentlicht in: | 群馬県畜産試験場研究報告 = Bulletin of the Gunma Animal Husbandry Experiment Station 2020-03 (26), p.53-59 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 開放型畜産施設において臭気の拡散を防止する脱臭技術を確立するため、第2報での「ネット式脱臭装置」を改良し、下記の結果を得た。1 養鶏農家の鶏ふん集積場および養豚農家堆肥舎で行った現地試験では、施設内で発生した臭気がネットを通過することにより、アンモニアの除去率は養鶏農家で約35%、養豚農家で約33%であった。2 循環する水溶液のクエン酸濃度を一定に保つため、給水配管に流量比例式液肥混入器を設置し、クエン酸濃度をほぼ一定に維持することが可能であった。3 ネットの耐久性について、染色加工を施さない無加工のネットでは、紫外線の影響を受け21ヶ月程度で劣化破損することが確認された。4 設置コストを低減するため、資材の変更や設備の改良により30m設置する場合の費用が388万円から297万円となり90万円程度(23%)の削減が図れた。 |
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ISSN: | 1340-9514 |