麴甘酒は健常者の食後血糖およびインスリンの上昇を抑制する有用成分を含有する

市販麴甘酒を摂取した後の血糖値およびインスリン値の応答を，製麴前の原料米糖化液を対照食として，健常者により評価した。その結果，全被験者および食後血糖が上がり易い階層において食後血糖値およびインスリン値の上昇抑制が確認された。また，摂取を1/3量にすると，食後血糖が上がり易い階層のみならず通常の階層においても食後血糖値およびインスリン値の上昇が抑制された。更に，ラット反転小腸を用いたex vivo試験により，麴甘酒からのグルコース吸収は同濃度のグルコース溶液に比べて低いことが示された。これらの結果から，麴甘酒には食後血糖およびインスリンの上昇を抑制する有用成分が含まれていることが示唆された。