河川や農業水路におけるイシガイ類の流下応答に関する基礎実験
イシガイ類成貝の流下生態および生息に配慮した河川,農業水路工事時の配慮対策に資する知見の蓄積をめざし,実験水路においてヨコハマシジラガイを流下させたときの応答と移動限界流速を把握した。その結果,流速15.5~32.0 cm/s範囲内では,①供試個体に特段変化が見られない,②下流へ滑りながら流下,あるいは③複数回回転しながら流下,④このような流下の直前の振動している状態,が確認された。また,供試個体の移動限界流速については,25.37(±1.18)cm/sであり,殻の大きさの大小や重さに対して,移動限界流速はほぼ一定であった。同様の実験や野外での調査報告結果との比較から,種によって流下応答や殻の...
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Veröffentlicht in: | Suido no chi 2015, Vol.83(3), pp.191-194,a2 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | イシガイ類成貝の流下生態および生息に配慮した河川,農業水路工事時の配慮対策に資する知見の蓄積をめざし,実験水路においてヨコハマシジラガイを流下させたときの応答と移動限界流速を把握した。その結果,流速15.5~32.0 cm/s範囲内では,①供試個体に特段変化が見られない,②下流へ滑りながら流下,あるいは③複数回回転しながら流下,④このような流下の直前の振動している状態,が確認された。また,供試個体の移動限界流速については,25.37(±1.18)cm/sであり,殻の大きさの大小や重さに対して,移動限界流速はほぼ一定であった。同様の実験や野外での調査報告結果との比較から,種によって流下応答や殻の大きさや重さと移動限界流速との関係は異なることが考察され,整備済みの河川や農業水路の本類の生息状況に関する知見を得ることなどの課題が挙げられた。 |
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ISSN: | 1882-2770 1884-7196 |
DOI: | 10.11408/jjsidre.83.3_191 |