1995年兵庫県南部地震による淡路島北部の被害・無被害ため池堤体の土質特性
兵庫県南部地震による被害ため池40個,無被害ため池45個の堤体土から,多変量解析結果を基に,震央距離,堤体量(堤高×堤長),断層距離がほぼ同じ組合せを選び土質特性を比較した.被害ため池堤体土の測定値(平均)は無被害堤体土に比べ,土粒子密度は2.66g/cm3で同じだが,50%粒径は0.514mmで4.5割,含水比は9.4%で約3割,貫入抵抗は223kPaで3割以上小さい.被害率は,含水比および貫入抵抗が低いほど大きくなり,含水比6%未満の堤体は18%以上の堤体の3倍,貫入抵抗が200kPa以下の堤体は400kPa以上の堤体の2.6倍であった.三角座標法土質分類では,被害・無被害の差別化が不十分...
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Veröffentlicht in: | Nōgyō Nōson Kōgakkai ronbunshū 2014/02/25, Vol.82(1), pp.1-17 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 兵庫県南部地震による被害ため池40個,無被害ため池45個の堤体土から,多変量解析結果を基に,震央距離,堤体量(堤高×堤長),断層距離がほぼ同じ組合せを選び土質特性を比較した.被害ため池堤体土の測定値(平均)は無被害堤体土に比べ,土粒子密度は2.66g/cm3で同じだが,50%粒径は0.514mmで4.5割,含水比は9.4%で約3割,貫入抵抗は223kPaで3割以上小さい.被害率は,含水比および貫入抵抗が低いほど大きくなり,含水比6%未満の堤体は18%以上の堤体の3倍,貫入抵抗が200kPa以下の堤体は400kPa以上の堤体の2.6倍であった.三角座標法土質分類では,被害・無被害の差別化が不十分であった.新たに提案した砂分・細粒分のみに基づくFS分類法により,砂質系土の被害率は,礫質系土の2倍以上となった.比較的簡単な指標により被害・無被害堤体の土質特性が定量化でき差別化できた. |
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ISSN: | 1882-2789 1884-7242 |
DOI: | 10.11408/jsidre.82.1 |