「はかた一番どり」への全粒飼料用米の給与が発育及び肉質に及ぼす影響

「はかた一番どり」に全粒玄米あるいは全粒籾米を飼料中のトウモロコシと50%代替した飼料(飼料中の飼料用米配合割合30%)を給与し,発育および肉質に与える影響について検討した。発育成績には,全粒玄米および全粒籾米の給与や給与開始時期の違いによる差はなく,全粒飼料用米は4週齢から給与しても出荷体重には影響はなかった。解体成績は正肉割合に有意差はなかったが,適温期の籾米4週区で腹腔内脂肪は対照区に比べ有意に高く,筋胃の割合は籾米給与区で有意に高くなった。玄米給与区の皮下脂肪色は他区と比べて黄色度(b*値)は有意に低くなったが,肉色に差はなかった。食味試験では,暑熱期の玄米給与区のむね肉が柔らかいと評...

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Veröffentlicht in:福岡県農林業総合試験場研究報告 2016-03 (2), p.64-68
Hauptverfasser: 平川, 達也, 西尾, 祐介, 笠, 正二郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はかた一番どり」に全粒玄米あるいは全粒籾米を飼料中のトウモロコシと50%代替した飼料(飼料中の飼料用米配合割合30%)を給与し,発育および肉質に与える影響について検討した。発育成績には,全粒玄米および全粒籾米の給与や給与開始時期の違いによる差はなく,全粒飼料用米は4週齢から給与しても出荷体重には影響はなかった。解体成績は正肉割合に有意差はなかったが,適温期の籾米4週区で腹腔内脂肪は対照区に比べ有意に高く,筋胃の割合は籾米給与区で有意に高くなった。玄米給与区の皮下脂肪色は他区と比べて黄色度(b*値)は有意に低くなったが,肉色に差はなかった。食味試験では,暑熱期の玄米給与区のむね肉が柔らかいと評価されたが,食味の向上にはつながらなかった。以上の結果から,「はかた一番どり」の飼料中のトウモロコシを全粒玄米,全粒籾米で50%代替して4週齢から給与しても,市販配合飼料と遜色ない発育と産肉性が明らかとなった。
ISSN:2189-4876