愛媛県産カンキツのβ-クリプトキサンチン含量に関する研究

愛媛県が育成した‘愛媛果試第28号’や‘甘平’を含む中晩柑類数品種について,β-クリプトキサンチン(β-cry)を対象成分とした機能性表示を検討するため,品種別の平均値やバラツキの程度,糖度との相関について解析を行った。その結果,β-cry含量は品種間差が大きく,‘カラ’が1.6 mg/100gであるのに対し,イヨカンでは0.1 mg/100gであった。バラツキの程度を示す変動係数は,β-cry含量の全品種の平均が20%程度であるのに対し,糖度は8%程度であった。β-cry含量と糖度との間には全ての品種で有意な正の相関がみられ,‘カラ’は他の品種と比較して糖度の変化がβ-cry含量に大きく影響...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:愛媛県農林水産研究所企画環境部・農業研究部研究報告 2019-03 (11), p.36-42
1. Verfasser: 石々川, 英樹
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:愛媛県が育成した‘愛媛果試第28号’や‘甘平’を含む中晩柑類数品種について,β-クリプトキサンチン(β-cry)を対象成分とした機能性表示を検討するため,品種別の平均値やバラツキの程度,糖度との相関について解析を行った。その結果,β-cry含量は品種間差が大きく,‘カラ’が1.6 mg/100gであるのに対し,イヨカンでは0.1 mg/100gであった。バラツキの程度を示す変動係数は,β-cry含量の全品種の平均が20%程度であるのに対し,糖度は8%程度であった。β-cry含量と糖度との間には全ての品種で有意な正の相関がみられ,‘カラ’は他の品種と比較して糖度の変化がβ-cry含量に大きく影響する傾向がみられた。
ISSN:1883-7395