新系統甘藷の焼酎醸造特性評価
新系統甘藷九州181号,九州188号,九系329,九系336,九系343,九系344および九系345について,焼酎用原料としての醸造適性を把握するために芋焼酎の小仕込み試験,成分分析および官能評価を行った。なお,対照としてコガネセンガンおよびスズコガネを用いた。芋焼酎二次仕込みにおける蒸しに要する時間は,新系統甘藷7種類と対照とは同等であり,蒸し後の粉砕も容易であった。芋焼酎の試験醸造において,新系統甘藷を使用したもろみの発酵経過は対照と同様に順調であり,得られた熟成二次もろみのアルコール分および純アルコール数量は高かった。芋焼酎の一般成分(pH,酸度,紫外部吸収)および主要香気成分(アルコー...
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Veröffentlicht in: | 研究報告 = Report of Miyazaki Prefecture Industrial Technology Center & Miyazaki Prefectural Food & R&D Center 2019-02 (62), p.41-45 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 新系統甘藷九州181号,九州188号,九系329,九系336,九系343,九系344および九系345について,焼酎用原料としての醸造適性を把握するために芋焼酎の小仕込み試験,成分分析および官能評価を行った。なお,対照としてコガネセンガンおよびスズコガネを用いた。芋焼酎二次仕込みにおける蒸しに要する時間は,新系統甘藷7種類と対照とは同等であり,蒸し後の粉砕も容易であった。芋焼酎の試験醸造において,新系統甘藷を使用したもろみの発酵経過は対照と同様に順調であり,得られた熟成二次もろみのアルコール分および純アルコール数量は高かった。芋焼酎の一般成分(pH,酸度,紫外部吸収)および主要香気成分(アルコール類,エステル類)について,新系統甘藷製は対照と顕著な差は認められなかった。一方,特徴香微量成分(モノテルペンアルコール,β-ダマセノン)について,九州181号および九系336製芋焼酎はリナロール濃度が他よりも顕著に高かった。また,九系329および九系343製のβ?ダマセノン濃度は他に比較して高かった。官能検査では,九系329および九州188号製は対照に比較して評価が高く,甘味や旨味があり,原料特性が高く,フルーティさや柑橘香を有していた。その他の新系統甘藷製についても評価は概ね良好であった。 |
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ISSN: | 1345-5974 |