ファインバブル処理が大腸菌O157:H7株の殺菌・除菌に及ぼす影響

FB処理が殺菌・除菌に及ぼす影響に関する知見を得ることを目的として,FB水自体の殺菌効果およびFB処理による殺菌・除菌効果について検討を行い,以下の知見を得た。(1)機械攪拌式のホモジナイザーを用いて,殺菌性のない界面活性剤溶液およびそのFB水を菌液に添加し,生菌数の変動を調査した。その結果,FBの有無による生菌数の変動は認められなかった。(2)殺菌性のあるカチオン性界面活性剤溶液およびそのFB水を菌液に添加した結果,界面活性剤の添加による生菌数の低下は認められたが,FBの有無による生菌数の変動は認められなかった。すなわち,FBによるカチオン性界面活性剤の殺菌性向上は認められなかった。(3)二...

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Veröffentlicht in:Food preservation science 2019, Vol.45(1), pp.11-17
Hauptverfasser: 中村, 宣貴, 稲津, 康弘, 北澤, 裕明, 兼田, 朋子, タンマウォン, マナスィカン, 永田, 雅靖, 椎名, 武夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:FB処理が殺菌・除菌に及ぼす影響に関する知見を得ることを目的として,FB水自体の殺菌効果およびFB処理による殺菌・除菌効果について検討を行い,以下の知見を得た。(1)機械攪拌式のホモジナイザーを用いて,殺菌性のない界面活性剤溶液およびそのFB水を菌液に添加し,生菌数の変動を調査した。その結果,FBの有無による生菌数の変動は認められなかった。(2)殺菌性のあるカチオン性界面活性剤溶液およびそのFB水を菌液に添加した結果,界面活性剤の添加による生菌数の低下は認められたが,FBの有無による生菌数の変動は認められなかった。すなわち,FBによるカチオン性界面活性剤の殺菌性向上は認められなかった。(3)二元式(加圧溶解式および高速旋回流式の混合式)のFB作製装置を用いて,植菌した濾紙とカットレタスを担体として空気FB処理とオゾンFB処理の殺菌・除菌効果について検討を行った。その結果,循環槽内のFBには除菌効果が確認されたが,対象により効果が異なること,加圧槽内では溶存オゾン濃度が高まることで殺菌効果が高まることが明らかとなった。
ISSN:1344-1213
2186-1277
DOI:10.5891/jafps.45.11