低温期の栽培に適するアオジソ新品種「愛経3号」(仮称)の開発

11月から4月に出荷する低温期の栽培に適したアオジソ品種を開発するため、愛知県内の在来系統2系統を種子親、「愛経1号」を花粉親として交配した。その後代について選抜、固定を進め、F6世代までに有望な2系統を選抜した。さらに、特性、生産力及び現地適応性を検定した結果、最も有望であった1系統を「愛経3号」と命名し、品種登録出願した。その特性は下記のとおりである。1 低温期に「愛経1号」で発生しやすい葉の波打ち及び在来系統で見られるアントシアニンによる葉裏の着色が少なく、葉の品質が優れる。2 「愛経1号」と比較して節数が多いため、収量性が高い。3 「愛経1号」及び在来系統と比較して、開花日が3日遅いこ...

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Veröffentlicht in:愛知県農業総合試験場研究報告 = Research bulletin of the Aichi-ken Agricultural Research Center 2018-12 (50), p.11-17
Hauptverfasser: 加藤, 政司, 閏間, さおり, 穴井, 尚子, 榊原, 政弘, 浅野, 義行, 大藪, 哲也
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:11月から4月に出荷する低温期の栽培に適したアオジソ品種を開発するため、愛知県内の在来系統2系統を種子親、「愛経1号」を花粉親として交配した。その後代について選抜、固定を進め、F6世代までに有望な2系統を選抜した。さらに、特性、生産力及び現地適応性を検定した結果、最も有望であった1系統を「愛経3号」と命名し、品種登録出願した。その特性は下記のとおりである。1 低温期に「愛経1号」で発生しやすい葉の波打ち及び在来系統で見られるアントシアニンによる葉裏の着色が少なく、葉の品質が優れる。2 「愛経1号」と比較して節数が多いため、収量性が高い。3 「愛経1号」及び在来系統と比較して、開花日が3日遅いことから、とう立ちしにくい。4 在来系統と比較してシソ斑点病抵抗性が強い。
ISSN:0388-7995