犬の腎臓原発血管肉腫の2例

犬の腎臓血管肉腫の2例に対して腎摘出術を行った。症例1は右腎腫瘤にともなう血尿がみられ、腎摘出術を実施した後に血尿は消失したが、肝臓と脾臓の転移をともなって術後75日目に死亡した。症例2では大きな左腎腫瘤と持続性血尿がみられ、腎摘出とカルボプラチンを用いた化学療法を実施した。術後に血尿は改善したが、肺と皮膚に転移がみられ術後197日目に死亡した。2例とも追跡期間中に原発部再発はみられなかった。犬の腎臓血管肉腫において腎摘出術は局所制御には有効であるが、生存期間の延長には術後の補助療法が必要と思われた。...

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Veröffentlicht in:日本獣医麻酔外科学雑誌 2015, Vol.46(1), pp.19-24
Hauptverfasser: 伊東, 輝夫, 水永, 夕葉, 西, 敦子, 藤本, 誠一郎, 池田, 文子, 内田, 和幸, 椎, 宏樹
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:犬の腎臓血管肉腫の2例に対して腎摘出術を行った。症例1は右腎腫瘤にともなう血尿がみられ、腎摘出術を実施した後に血尿は消失したが、肝臓と脾臓の転移をともなって術後75日目に死亡した。症例2では大きな左腎腫瘤と持続性血尿がみられ、腎摘出とカルボプラチンを用いた化学療法を実施した。術後に血尿は改善したが、肺と皮膚に転移がみられ術後197日目に死亡した。2例とも追跡期間中に原発部再発はみられなかった。犬の腎臓血管肉腫において腎摘出術は局所制御には有効であるが、生存期間の延長には術後の補助療法が必要と思われた。
ISSN:2189-6623
2189-6631
DOI:10.2327/jjvas.46.19