結露センサー付き複合環境制御装置を用いた湿度管理による促成ミニトマトの裂果抑制

施設内の結露値及び気温から,暖房機制御ができる結露センサー付き複合環境制御装置(まもるんサリー,鈴木電子(株))を用いた結露値の制御が,促成ミニトマトの裂果発生に及ぼす影響を明らかにした。1. 小型ガラス温室において,結露値80を超えた場合に,暖房10分送風10分で暖房機が稼働するよう制御した結果,11月から12月における平均裂果率が30.2%から20.0%に低下した。2. 実際にミニトマト生産を行っている現地ハウスにおいて,結露値80を超えた場合に,暖房3分送風17分で暖房機が稼働するよう制御したところ,結露値は未制御の206~583に比べ,95~321に低下した。その結果,裂果率は未制御の...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:千葉県農林総合研究センター研究報告 = Annual research bulletin of the Chiba Prefectural Agriculture and Forestry Research Center 2018-03 (10), p.11-18
Hauptverfasser: 佐藤, 侑美佳, 大木, 浩, 鈴木, 菊雄, 鈴木, 秀章
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:施設内の結露値及び気温から,暖房機制御ができる結露センサー付き複合環境制御装置(まもるんサリー,鈴木電子(株))を用いた結露値の制御が,促成ミニトマトの裂果発生に及ぼす影響を明らかにした。1. 小型ガラス温室において,結露値80を超えた場合に,暖房10分送風10分で暖房機が稼働するよう制御した結果,11月から12月における平均裂果率が30.2%から20.0%に低下した。2. 実際にミニトマト生産を行っている現地ハウスにおいて,結露値80を超えた場合に,暖房3分送風17分で暖房機が稼働するよう制御したところ,結露値は未制御の206~583に比べ,95~321に低下した。その結果,裂果率は未制御の23.3w%に対し,制御では1.8w%まで低下し,結露センサー付き複合環境制御装置による湿度管理が裂果の発生を実用規模の現地ハウスで抑制できることが実証された。
ISSN:1883-5295