イチゴ新品種‘佐賀i5号’および‘佐賀i9号’の育成

‘佐賀i5号’は‘あまおとめ’を種子親、‘紅ほっぺ’を花粉親、‘佐賀i9号’は‘佐系14号’を種子親、‘やよいひめ’を花粉親とする交雑組み合わせから育成された促成栽培用イチゴ新品種であり、2016年に品種登録出願を行い、同年に出願公表された。両品種の特性は、次のとおりである。‘佐賀i5号’は、草姿が立性で、草勢は強く、草丈は‘さがほのか’より高い。葉の大きさは‘さがほのか’並みに大きく、葉色は濃緑色である。花芽分化は‘さがほのか’よりやや遅く、収穫開始は11月下旬である。腋花房の連続出蕾性は‘さがほのか’より劣る。果実は‘さがほのか’より大きく、丸みを帯びた円錐形である。果皮は光沢のある鮮やか...

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Veröffentlicht in:佐賀県農業試験研究センター研究報告 2018-03 (39), p.1-15
Hauptverfasser: 岡, 和彦, 木下, 剛仁, 中島, 寿亀, 西, 美友紀, 伊東, 寛史, 大坪, 竜太, 溝口, 千佳, 中山, 裕介, 中尾, 雅明, 田川, 愛, 石橋, 泰之, 小川, 浩樹
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:‘佐賀i5号’は‘あまおとめ’を種子親、‘紅ほっぺ’を花粉親、‘佐賀i9号’は‘佐系14号’を種子親、‘やよいひめ’を花粉親とする交雑組み合わせから育成された促成栽培用イチゴ新品種であり、2016年に品種登録出願を行い、同年に出願公表された。両品種の特性は、次のとおりである。‘佐賀i5号’は、草姿が立性で、草勢は強く、草丈は‘さがほのか’より高い。葉の大きさは‘さがほのか’並みに大きく、葉色は濃緑色である。花芽分化は‘さがほのか’よりやや遅く、収穫開始は11月下旬である。腋花房の連続出蕾性は‘さがほのか’より劣る。果実は‘さがほのか’より大きく、丸みを帯びた円錐形である。果皮は光沢のある鮮やかな赤色で、果肉は淡赤色である。糖度は9%を超え、適度な酸度があり、食味が優れる。果実硬度は‘さがほのか’より硬い。頂花房の花数は約16で‘さがほのか’より多く、商品果数は‘さがほのか’より少ない。1果重は‘さがほのか’より重く、早期収量および全期収量は‘さがほのか’よりやや多い。‘佐賀i9号’は、草姿がやや立性で、草勢は強く、草丈は‘さがほのか’より高い。葉の大きさは‘さがほのか’よりやや小さく、葉色は‘さがほのか’より淡い緑色である。花芽分化は‘さがほのか’より遅く、収穫開始は12月中旬である。腋花房の連続出蕾性は‘さがほのか’より劣る。果実は‘さがほのか’よりやや大きく、円錐形である。果皮は濃赤色で、果肉は赤色である。糖度はさがほのか’並みであり、適度な酸度と爽やかな香りがあり、食味が優れる。果実硬度は‘さがほのか’よりやや硬い。頂花房の花数は約18で‘さがほのか’より多く、商品果数も‘さがほのか’より多い。1果重は‘さがほのか’よりやや重く、早期収量および全期収量は‘さがほのか’より多い。
ISSN:1340-5241