透析を用いた食肉および魚肉製品中の亜硝酸根分析

食肉および魚肉製品を透析抽出して得た試料液を比色法により定量,さらに固相抽出後,陰イオン交換カラムを用いてLC-UVで確認分析する方法を開発した.透析液に2-アミノ-2-ヒドロキシメチル-1,3-プロパンジオールを溶解した弱塩基性水溶液(トリス溶液)を用いて,恒温振とう水槽中で透析することで2.5時間で透析が完了し,比色法において従来法と近似した定量値が得られた.LC-UV確認分析法では,低温条件下,試料液中の亜硝酸根の減少を抑制しながら固相抽出することで比色法の定量値と近似した値が得られた.また,フランクフルトソーセージと魚肉ソーセージを用いた添加回収試験において回収率は比色法で82.6~1...

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Veröffentlicht in:Shokuhin eiseigaku zasshi 2018/02/25, Vol.59(1), pp.18-23
Hauptverfasser: 佐々木, 隆宏, 田原, 正一, 田中, 麻梨恵, 水町, 敏子, 山嶋, 裕季子, 宮川, 弘之, 植松, 洋子, 門間, 公夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:食肉および魚肉製品を透析抽出して得た試料液を比色法により定量,さらに固相抽出後,陰イオン交換カラムを用いてLC-UVで確認分析する方法を開発した.透析液に2-アミノ-2-ヒドロキシメチル-1,3-プロパンジオールを溶解した弱塩基性水溶液(トリス溶液)を用いて,恒温振とう水槽中で透析することで2.5時間で透析が完了し,比色法において従来法と近似した定量値が得られた.LC-UV確認分析法では,低温条件下,試料液中の亜硝酸根の減少を抑制しながら固相抽出することで比色法の定量値と近似した値が得られた.また,フランクフルトソーセージと魚肉ソーセージを用いた添加回収試験において回収率は比色法で82.6~104.8%,LC-UV確認分析法で88.3~97.6%であった.
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.59.18