芙蓉の花から分離した酵母の清酒醸造特性評価

芙蓉(フヨウ)の花から酵母を分離した。ITS領域の塩基配列解析より、分離酵母(芙蓉酵母)はSaccharomyces cerevisiaeと同定された。清酒小仕込試験の結果、芙蓉酵母は製成酒のアルコール分が協会酵母と比較して低いものの、我々がこれまでに分離し、既に実用化に至っている天然酵母とほぼ同等の醸造特性を示した。また、酒造現場において一般的に使用される協会酵母に対してキラー性を有さないことが確認された。なお、芙蓉酵母を用いた純米酒が「中部大学のお酒」として製品化された。...

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Veröffentlicht in:あいち産業科学技術総合センター研究報告 2017-12 (6), p.58-61
Hauptverfasser: 三井, 俊, 伊藤, 彰敏, 山本, 晃司, 金政, 真
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:芙蓉(フヨウ)の花から酵母を分離した。ITS領域の塩基配列解析より、分離酵母(芙蓉酵母)はSaccharomyces cerevisiaeと同定された。清酒小仕込試験の結果、芙蓉酵母は製成酒のアルコール分が協会酵母と比較して低いものの、我々がこれまでに分離し、既に実用化に至っている天然酵母とほぼ同等の醸造特性を示した。また、酒造現場において一般的に使用される協会酵母に対してキラー性を有さないことが確認された。なお、芙蓉酵母を用いた純米酒が「中部大学のお酒」として製品化された。
ISSN:2187-5073