粉砕伐採タケの給与が黒毛和種繁殖雌牛の養分摂取量,咀嚼時間,第一胃内発酵および血液性状に及ぼす影響

乾草,配合飼料および大豆粕のそれぞれを乾物比で84,13,3%の割合で与える飼料の0,13,18,24%(乾物割合)を粉砕タケで置き換えた4飼料処理区に維持期の黒毛和種繁殖成雌牛4頭を割り当てる試験を3期実施する,ユーデン方格法で飼養試験を実施した。粉砕タケの給与割合を高めると,可消化養分総量(TDN)摂取量と咀嚼時間は低下する傾向にあったが,どの処理区でも維持要求量の105%以上のTDN量を摂取でき,ウシの第一胃機能維持に必要な咀嚼時間も確保できた。また,第一胃液および血液の性状にどの区にも問題は認められなかった。これらのことから,肉用種繁殖雌牛に与える飼料の24%まで粉砕タケを与えても,エ...

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Veröffentlicht in:Nippon Sōchi Gakkaishi 2017/10/15, Vol.63(3), pp.142-147
Hauptverfasser: 石田, 元彦, 浅野, 桂吾, 本元, 果歩, 長井, 誠
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:乾草,配合飼料および大豆粕のそれぞれを乾物比で84,13,3%の割合で与える飼料の0,13,18,24%(乾物割合)を粉砕タケで置き換えた4飼料処理区に維持期の黒毛和種繁殖成雌牛4頭を割り当てる試験を3期実施する,ユーデン方格法で飼養試験を実施した。粉砕タケの給与割合を高めると,可消化養分総量(TDN)摂取量と咀嚼時間は低下する傾向にあったが,どの処理区でも維持要求量の105%以上のTDN量を摂取でき,ウシの第一胃機能維持に必要な咀嚼時間も確保できた。また,第一胃液および血液の性状にどの区にも問題は認められなかった。これらのことから,肉用種繁殖雌牛に与える飼料の24%まで粉砕タケを与えても,エネルギー摂取量,第一胃機能および栄養状態に問題ないことが示唆された。
ISSN:0447-5933
2188-6555
DOI:10.14941/grass.63.142