茨城県北浦の沖帯から沿岸帯におけるヌマチチブ仔稚魚の生息場所利用と食性

茨城県北浦の沖帯から沿岸帯でヌマチチブ仔稚魚の分布と移動および食性を調査した。孵化後数日以内の上屈前仔魚は沖帯の表・中層に分散し,浮遊期稚魚は沖帯の底層に集群した。着底期から底生期の稚魚は沖帯から沿岸帯へと移動した。この接岸移動に伴い,稚魚の主要な餌は動物プランクトンから底生性餌料へと変化した。沿岸帯での底生期稚魚の個体数密度と各環境要因との関係を一般化線形モデルで解析したところ,ヨシ根元のえぐれの奥行と泥分が上位モデルで選択され,本種の底生期稚魚の成育場としてヨシ帯が重要であることが示された。...

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Veröffentlicht in:Nippon Suisan Gakkaishi 2016, Vol.82(1), pp.2-11
Hauptverfasser: 百成, 渉, 柴田, 真生, 加納, 光樹, 碓井, 星二, 金子, 誠也, 佐野, 光彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:茨城県北浦の沖帯から沿岸帯でヌマチチブ仔稚魚の分布と移動および食性を調査した。孵化後数日以内の上屈前仔魚は沖帯の表・中層に分散し,浮遊期稚魚は沖帯の底層に集群した。着底期から底生期の稚魚は沖帯から沿岸帯へと移動した。この接岸移動に伴い,稚魚の主要な餌は動物プランクトンから底生性餌料へと変化した。沿岸帯での底生期稚魚の個体数密度と各環境要因との関係を一般化線形モデルで解析したところ,ヨシ根元のえぐれの奥行と泥分が上位モデルで選択され,本種の底生期稚魚の成育場としてヨシ帯が重要であることが示された。
ISSN:0021-5392
1349-998X
DOI:10.2331/suisan.15-00047