殺菌剤「フェンピラザミン」の開発
「はじめに」世界の農業において, 果樹や蔬菜の実を侵す, 灰色かび病(Botrytis cinerea)や菌核病(Sclerotinia sclerotiorum)は, 農作物の収量や商品性を著しく低下させるため, 重要な防除対象の一つとされている. この市場では, 今までベノミルなどの多くの殺菌剤が開発されてきた. しかし, 特に灰色かび病菌は, ライフサイクルが短く, かつ胞子を多数産生することから, 薬剤耐性菌が出現しやすい病原菌として広く認知されている. そのため, 灰色かび病防除剤市場では, 常に新規剤が期待されている. フェンピラザミンは, 当社が独自に発明, 開発した新規殺菌剤で...
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Veröffentlicht in: | Nihon Nōyaku Gakkai shi (2013) 2017/08/20, Vol.42(2), pp.314-321 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」世界の農業において, 果樹や蔬菜の実を侵す, 灰色かび病(Botrytis cinerea)や菌核病(Sclerotinia sclerotiorum)は, 農作物の収量や商品性を著しく低下させるため, 重要な防除対象の一つとされている. この市場では, 今までベノミルなどの多くの殺菌剤が開発されてきた. しかし, 特に灰色かび病菌は, ライフサイクルが短く, かつ胞子を多数産生することから, 薬剤耐性菌が出現しやすい病原菌として広く認知されている. そのため, 灰色かび病防除剤市場では, 常に新規剤が期待されている. フェンピラザミンは, 当社が独自に発明, 開発した新規殺菌剤であり, 特に果樹・蔬菜の灰色かび病, 菌核病, 灰星病に高い防除効果を示す. 化学構造の点では, 既存農薬には前例のない, アミノピラゾリノン骨格を有している. |
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ISSN: | 2187-0365 2187-8692 |
DOI: | 10.1584/jpestics.W17-58 |