防蟻断熱材の野外試験10年経過後の防蟻性能調査

基礎断熱工法の普及と共に,土中から基礎断熱材内部を這い上がり土台や柱等の木材をシロアリが食害する被害が発生している。断熱材内部からのシロアリ這い上がりを防止する為,押出法ポリスチレンフォーム保温材の原料に防蟻剤を添加して製造した防蟻断熱材と防蟻断熱材の目地や基礎貫通配管回りなどの防蟻措置のため,防蟻剤入り接着剤を上市した。これら防蟻材料の防蟻性能が長期的に維持されることを確認する為,実際の使用状況に近い試験棟に防蟻材料を設置して長期にわたり防蟻性能を確認した。本報では(公社)日本木材保存協会の認定品である防蟻断熱材スタイロフォームAT について,屋外に設置した基礎外断熱を想定した試験棟の10年...

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Veröffentlicht in:木材保存 2017, Vol.43(4), pp.196-203
Hauptverfasser: 木村, 吉晴, 松本, 崇, 若菜, 繁, 勝沢, 善永, 安井, 弘之, 樋田, 淳平, 金城, 一彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:基礎断熱工法の普及と共に,土中から基礎断熱材内部を這い上がり土台や柱等の木材をシロアリが食害する被害が発生している。断熱材内部からのシロアリ這い上がりを防止する為,押出法ポリスチレンフォーム保温材の原料に防蟻剤を添加して製造した防蟻断熱材と防蟻断熱材の目地や基礎貫通配管回りなどの防蟻措置のため,防蟻剤入り接着剤を上市した。これら防蟻材料の防蟻性能が長期的に維持されることを確認する為,実際の使用状況に近い試験棟に防蟻材料を設置して長期にわたり防蟻性能を確認した。本報では(公社)日本木材保存協会の認定品である防蟻断熱材スタイロフォームAT について,屋外に設置した基礎外断熱を想定した試験棟の10年間に亘る観察結果とその試験棟より設置5年後及び10年後に採取した防蟻断熱材スタイロフォームAT の防蟻剤残損量測定及び室内防蟻試験を行い,防蟻性能が施工後10年以上経過しても有効であることを確認した。
ISSN:0287-9255
1884-0116
DOI:10.5990/jwpa.43.196