学生実習による演習林獣害調査および間伐の試み

信州大学農学部附属AFC手良沢山演習林では,シカ,カモシカによる立木への被害が問題となっているが,木材生産,教育研究,社会貢献など事業の多角化により,獣害対策を万全に行えない現状にある。そこで,学生実習による獣害対策の試みとして,被害の深刻なコウヤマキ植林地において2016年に立木調査から間伐までを実施した。立木調査の結果,全175本のうち125本(71%)が被害を受け,長さ2m以上も樹皮剥ぎされた立木もあることが判明した。被害の程度と立木分布状況などから,54本(31%)を間伐候補木として選木し,保残候補木に樹皮剥ぎ防止テープを巻きつけた。これらの調査・作業を,18名,約5時間で完了すること...

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Veröffentlicht in:信州大学農学部AFC報告 2017-03 (15), p.61-65
Hauptverfasser: 荒瀬, 輝夫, 白澤, 紘明, 小林, 元, 木下, 渉, 野溝, 幸雄, 酒井, 敏信
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:信州大学農学部附属AFC手良沢山演習林では,シカ,カモシカによる立木への被害が問題となっているが,木材生産,教育研究,社会貢献など事業の多角化により,獣害対策を万全に行えない現状にある。そこで,学生実習による獣害対策の試みとして,被害の深刻なコウヤマキ植林地において2016年に立木調査から間伐までを実施した。立木調査の結果,全175本のうち125本(71%)が被害を受け,長さ2m以上も樹皮剥ぎされた立木もあることが判明した。被害の程度と立木分布状況などから,54本(31%)を間伐候補木として選木し,保残候補木に樹皮剥ぎ防止テープを巻きつけた。これらの調査・作業を,18名,約5時間で完了することができた。その後,学生実習による間伐も実施し,24名,約3時間で作業を完了した。
ISSN:1348-7892