CPPU処理方法の違いがブドウ‘サニードルチェ’の果実品質に及ぼす影響

CPPU加用時期の違いがブドウ‘サニードルチェ’の果実品質に及ぼす影響を調査した。1. 後期GA処理にCPPUを加用すると,果粒肥大促進とともに,着色向上が図られる。2. しぼみ果および裂果の発生程度は,年次や樹により異なるが,いずれもGA単用区での発生が最も多い。CPPUを加用するといずれの区でも発生が軽減され,両期加用区でより軽減効果が高い。3. しぼみ果の発生果粒率は,収穫始め期に発生が見られない樹では,収穫を遅延しても増加しない。一方,裂果粒率は増加する。4. ‘サニードルチェ’のGA処理におけるCPPU加用は,後期加用を推奨するが,しぼみ果もしくは裂果の発生が多い場合は,両期加用する...

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Veröffentlicht in:山梨県果樹試験場研究報告 = Bulletin of the Yamanashi Fruit Tree Experiment Station 2017-03 (15), p.19-26
Hauptverfasser: 里吉, 友貴, 宇土, 幸伸, 塩谷, 諭史, 小林, 和司
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:CPPU加用時期の違いがブドウ‘サニードルチェ’の果実品質に及ぼす影響を調査した。1. 後期GA処理にCPPUを加用すると,果粒肥大促進とともに,着色向上が図られる。2. しぼみ果および裂果の発生程度は,年次や樹により異なるが,いずれもGA単用区での発生が最も多い。CPPUを加用するといずれの区でも発生が軽減され,両期加用区でより軽減効果が高い。3. しぼみ果の発生果粒率は,収穫始め期に発生が見られない樹では,収穫を遅延しても増加しない。一方,裂果粒率は増加する。4. ‘サニードルチェ’のGA処理におけるCPPU加用は,後期加用を推奨するが,しぼみ果もしくは裂果の発生が多い場合は,両期加用すると良いと考えられる。
ISSN:0389-3588