飼料イネ「ルリアオバ」2回刈り栽培を基軸とする多収穫栽培技術の現地実証試験(2)

ルリアオバは生育が良好で、能力を発揮した場合には、ミナミユタカ以上の収量性を示し、冬作の大麦播種と合わせると坪刈り乾物収量では2.5t/10aを越える年もあった。ルリアオバの1番草は草丈が高くなるため、フレール型収穫機を使用することが好ましい。2回刈りするために、1番草をコンバイン型専用収穫機で早刈り(穂孕期)すると水分が高くサイレージ品質が良くなかったが、モアで収穫後、予乾して水分を40%程度まで低下させるとV-scoreが75以上に向上した。排水不良の水田において麦類を栽培する場合、全面に鉄球を装着したサブソイラーによる排水対策を実施した結果、湿害は殆ど見られず生育及び収量が増加した。