事故防止のためのFailure Mode and Effect Analysisを用いた農業機械による作業工程表の作成および有用性の検討
これまで農作業中の様々な事故防止対策はなされてきたが死亡件数は横ばいであり,作業工程毎に評価した調査研究はみあたらない。そこで,医療等の分野で利用され,事故の未然防止に有効な故障モード影響度解析(Failure Mode and Effect Analysis)を応用した農業機械の作業工程表を作成し,その有用性を試験的に評価することを本研究の目的とする。A県B市の農業従事者38人のうち同意を得た18人に対して作成した作業工程表に沿って対面調査を行なった。その結果,傷害事故件数:ヒヤリハット件数の比は1:8であった。また, 28工程のうち10工程において注意が不十分であること,特に「シートベルト...
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Veröffentlicht in: | Nihon Nōson Igakkai zasshi 2016, Vol.65(4), pp.823-835 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | これまで農作業中の様々な事故防止対策はなされてきたが死亡件数は横ばいであり,作業工程毎に評価した調査研究はみあたらない。そこで,医療等の分野で利用され,事故の未然防止に有効な故障モード影響度解析(Failure Mode and Effect Analysis)を応用した農業機械の作業工程表を作成し,その有用性を試験的に評価することを本研究の目的とする。A県B市の農業従事者38人のうち同意を得た18人に対して作成した作業工程表に沿って対面調査を行なった。その結果,傷害事故件数:ヒヤリハット件数の比は1:8であった。また, 28工程のうち10工程において注意が不十分であること,特に「シートベルトを着用する」,「2柱式安全フレーム(折り曲げ式)を正規の状態に立てる」段階に課題があることが示唆された。今後は作業機環境や生活背景を踏まえ,より簡便な作業工程の開発と客観的データ分析の集積が望まれる。 |
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ISSN: | 0468-2513 1349-7421 |
DOI: | 10.2185/jjrm.65.823 |