神奈川県丹沢地域における大気中オゾンの動態
丹沢山地のブナ林衰退の原因の1つと推測されているオゾンについて、2012年3月より4箇所の山頂付近において連続測定を実施した。また小型オゾン計を用いた山道の徒歩移動観測を実施し、従来研究よりも高標高域における高密度なデータを収集した。連続測定では、従来研究と同様な日変動、季節変動が確認され、4箇所の山頂付近におけるオゾン濃度変動は多くの場合で類似していた。なお、丹沢山地では夏季の夜間に濃度ピークが頻繁に観測され、西丹沢の菰釣山では東丹沢の丹沢山よりも濃度ピークが数時間程度遅れて起こっていた。徒歩移動観測では、午前中に檜洞丸の山頂付近の尾根線を西から東に交差する際に、オゾン濃度上昇、温位上昇、相...
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Veröffentlicht in: | 神奈川県自然環境保全センター報告 = Bulletin of the Kanagawa Prefecture Natural Environment Conservation Center 2016-11 (14), p.13-25 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 丹沢山地のブナ林衰退の原因の1つと推測されているオゾンについて、2012年3月より4箇所の山頂付近において連続測定を実施した。また小型オゾン計を用いた山道の徒歩移動観測を実施し、従来研究よりも高標高域における高密度なデータを収集した。連続測定では、従来研究と同様な日変動、季節変動が確認され、4箇所の山頂付近におけるオゾン濃度変動は多くの場合で類似していた。なお、丹沢山地では夏季の夜間に濃度ピークが頻繁に観測され、西丹沢の菰釣山では東丹沢の丹沢山よりも濃度ピークが数時間程度遅れて起こっていた。徒歩移動観測では、午前中に檜洞丸の山頂付近の尾根線を西から東に交差する際に、オゾン濃度上昇、温位上昇、相対湿度下降が同期して起こることが複数回確認された。 |
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ISSN: | 1349-2500 |