犬猫の尿蛋白評価におけるディップ・スティック法,乾式生化学分析装置法及び液体法の比較
尿蛋白をディップ・スティック(DP)法と乾式生化学分析装置(乾式法)による尿蛋白/尿クレアチニン比(UPC)で評価し,液体法によるUPCと比較した.DP法による判定が-であれば非蛋白尿(UPC<0.2)であった.±,+,2+の場合は非蛋白尿だけでなく,ボーダーライン(犬UPC 0.2〜0.5,猫0.2〜0.4)や蛋白尿(犬UPC>0.5,猫>0.4)も示し,UPC測定の必要があると考えられた.犬,猫とも,乾式法と液体法によるUPCは高い相関係数を示し,乾式法は液体法の代用になると考えられた.ただし,乾式法によるUPCは液体法によるUPCより高い値を示し,補正式(犬y=0.8851x-0.131...
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Veröffentlicht in: | Nippon Juishikai zasshi 2016/09/20, Vol.69(9), pp.533-537 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 尿蛋白をディップ・スティック(DP)法と乾式生化学分析装置(乾式法)による尿蛋白/尿クレアチニン比(UPC)で評価し,液体法によるUPCと比較した.DP法による判定が-であれば非蛋白尿(UPC<0.2)であった.±,+,2+の場合は非蛋白尿だけでなく,ボーダーライン(犬UPC 0.2〜0.5,猫0.2〜0.4)や蛋白尿(犬UPC>0.5,猫>0.4)も示し,UPC測定の必要があると考えられた.犬,猫とも,乾式法と液体法によるUPCは高い相関係数を示し,乾式法は液体法の代用になると考えられた.ただし,乾式法によるUPCは液体法によるUPCより高い値を示し,補正式(犬y=0.8851x-0.1316,猫y=0.7227x-0.0093)を用いた液体法によるUPCへの換算値を用いるほうがよいと考えられた. |
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ISSN: | 0446-6454 2186-0211 |
DOI: | 10.12935/jvma.69.533 |