ポリスチレン製器具・容器包装における揮発性物質試験の試験室間共同試験
食品衛生法におけるポリスチレン製器具・容器包装の揮発性物質試験の性能を評価するため,ポリスチレン,アクリロニトリル・スチレン共重合樹脂,アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合樹脂のペレットを検体として試験室間共同試験を行った.当試験には21機関が参加し,3検体(各2測定)について規制対象であるスチレン,トルエン,エチルベンゼン,イソプロピルベンゼンおよびプロピルベンゼンの含有量をGC-FID,GC-MSおよびヘッドスペース(HS)-GCにより定量した.GC-FIDを用いた方法による併行精度(RSDr)は1.0~2.6%,室間再現精度(RSDr)は2.5~5.8%であり,その性能は目標値を...
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Veröffentlicht in: | Shokuhin eiseigaku zasshi 2016/10/25, Vol.57(5), pp.169-178 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 食品衛生法におけるポリスチレン製器具・容器包装の揮発性物質試験の性能を評価するため,ポリスチレン,アクリロニトリル・スチレン共重合樹脂,アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合樹脂のペレットを検体として試験室間共同試験を行った.当試験には21機関が参加し,3検体(各2測定)について規制対象であるスチレン,トルエン,エチルベンゼン,イソプロピルベンゼンおよびプロピルベンゼンの含有量をGC-FID,GC-MSおよびヘッドスペース(HS)-GCにより定量した.GC-FIDを用いた方法による併行精度(RSDr)は1.0~2.6%,室間再現精度(RSDr)は2.5~5.8%であり,その性能は目標値を満たしており,規格試験法として十分であった.GC-MSにおけるRSDrは1.4~7.8%,RSDrは4.9~13%,HS-GCにおけるRSDrは2.0~2.6%,RSDrは3.3~6.9%であり,それらの定量値はGC-FIDとほぼ同等であった.そのため,これらは規格試験法の代替法として適用可能であった. |
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ISSN: | 0015-6426 1882-1006 |
DOI: | 10.3358/shokueishi.57.169 |