加温栽培‘デラウェア’の隔日変温管理方法が生育と果実品質に及ぼす影響
早期加温栽培‘デラウェア’(1月加温開始)の燃油消費量を削減するため,隔日で加温機の設定温度を慣行温度基準(慣行区)より5°C低くする隔日変温管理が生育と果実品質に及ぼす影響について調査した.夜間のみを5°C低下させる夜間隔日処理は,慣行区と比較して生育期(果粒軟化開始期,成熟期),葉色,果粒肥大および果実品質にほとんど影響を及ぼさなかった.また,その時の加温期間中のA重油削減率は8%程度であった.一方,昼間と夜間を5°C低くする昼夜隔日処理では,生育期と葉色に慣行区と有意な差はなかったが,果径が処理14日後から成熟期まで慣行区より小さく推移した.また,昼夜隔日区の果房重と果粒重は,慣行区より...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | Engeigaku kenkyuu 2016, Vol.15(4), pp.393-399 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 早期加温栽培‘デラウェア’(1月加温開始)の燃油消費量を削減するため,隔日で加温機の設定温度を慣行温度基準(慣行区)より5°C低くする隔日変温管理が生育と果実品質に及ぼす影響について調査した.夜間のみを5°C低下させる夜間隔日処理は,慣行区と比較して生育期(果粒軟化開始期,成熟期),葉色,果粒肥大および果実品質にほとんど影響を及ぼさなかった.また,その時の加温期間中のA重油削減率は8%程度であった.一方,昼間と夜間を5°C低くする昼夜隔日処理では,生育期と葉色に慣行区と有意な差はなかったが,果径が処理14日後から成熟期まで慣行区より小さく推移した.また,昼夜隔日区の果房重と果粒重は,慣行区より劣った.以上のことより,現地へ隔日変温管理を導入する場合,結実判明期から加温終了時までの期間,夜間の設定温度を5°C低くする方式がよいと考えられた. |
---|---|
ISSN: | 1347-2658 1880-3571 |
DOI: | 10.2503/hrj.15.393 |