LC-MS/MSを用いた野菜および果実中の残留農薬迅速一斉分析法の妥当性確認

LC-MS/MSを用いた野菜および果実中の残留農薬迅速一斉分析法の妥当性確認を行った.試験溶液の調製には,QuEChERS法と固相抽出法を組み合わせたSTQ法を用いた.抽出溶媒にアセトニトリルを用い,ホモジナイズ抽出を行った後,塩析および脱水を同時に行った.得られたアセトニトリル層をC18 (30 mg)/PSA (30 mg)連結ミニ固相カラムおよびC18 (50 mg)ミニ固相カラムを用いて精製し試験溶液とした.厚生労働省通知の妥当性評価ガイドラインに従い,14種類の野菜および果実を対象として,一律基準濃度における残留農薬130成分の一斉分析法の妥当性確認を実施した.その結果,それぞれの野...

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Veröffentlicht in:Shokuhin eiseigaku zasshi 2016/08/25, Vol.57(4), pp.107-115
Hauptverfasser: 佐藤, 環, 宮本, 伊織, 上村, 聖子, 仲谷, 正, 角谷, 直哉, 山野, 哲夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:LC-MS/MSを用いた野菜および果実中の残留農薬迅速一斉分析法の妥当性確認を行った.試験溶液の調製には,QuEChERS法と固相抽出法を組み合わせたSTQ法を用いた.抽出溶媒にアセトニトリルを用い,ホモジナイズ抽出を行った後,塩析および脱水を同時に行った.得られたアセトニトリル層をC18 (30 mg)/PSA (30 mg)連結ミニ固相カラムおよびC18 (50 mg)ミニ固相カラムを用いて精製し試験溶液とした.厚生労働省通知の妥当性評価ガイドラインに従い,14種類の野菜および果実を対象として,一律基準濃度における残留農薬130成分の一斉分析法の妥当性確認を実施した.その結果,それぞれの野菜および果実において,75~120成分の農薬が対象となる場合に,分析法の性能はガイドラインの目標値(真度:70~120%,併行精度:25%未満,室内精度:30%未満)を満たした.以上のことから,本試験法は残留農薬の迅速一斉分析法として有用であると考えられた.
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.57.107