透析および液液抽出を用いた食品中プロピオン酸のGC分析

食品を透析処理して得られた溶液を酢酸エチルと硫酸ナトリウムを用いる液液抽出で精製後,GC-FIDで定量,GC-MSで確認分析するプロピオン酸(PA)試験法を開発した.種々食品にPAが0.2 g/kgとなるよう添加し,本法で定量した結果,回収率は98.9~104.4%であり,また,GC-MSでは標準品とピーク保持時間およびMSスペクトルパターンの一致が確認できた.さらに,保存料として使用基準のあるパン,洋菓子,チーズに最大限使用量となるようPAを添加し,本法および通知法で回収率を求めた結果,本法で98.2~99.5%,通知法で91.0~92.0%であった.なお,本法は0.1 g/kgまで定量およ...

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Veröffentlicht in:Shokuhin eiseigaku zasshi 2016/06/25, Vol.57(3), pp.67-71
Hauptverfasser: 佐々木, 隆宏, 田原, 正一, 山嶋, 裕季子, 宮川, 弘之, 植松, 洋子, 門間, 公夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:食品を透析処理して得られた溶液を酢酸エチルと硫酸ナトリウムを用いる液液抽出で精製後,GC-FIDで定量,GC-MSで確認分析するプロピオン酸(PA)試験法を開発した.種々食品にPAが0.2 g/kgとなるよう添加し,本法で定量した結果,回収率は98.9~104.4%であり,また,GC-MSでは標準品とピーク保持時間およびMSスペクトルパターンの一致が確認できた.さらに,保存料として使用基準のあるパン,洋菓子,チーズに最大限使用量となるようPAを添加し,本法および通知法で回収率を求めた結果,本法で98.2~99.5%,通知法で91.0~92.0%であった.なお,本法は0.1 g/kgまで定量および確認分析が可能であった.
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.57.67