千葉県で捕獲された野生獣肉の放射性セシウム検査について

平成24年度から平成26年度にかけて,当研究所では千葉県で捕獲された野生獣肉39検体(イノシシ肉20検体,シカ肉19検体)についてゲルマニウム半導体検出器を用いた放射性セシウム検査を実施した.その結果,平成24, 25年度に捕獲されたイノシシ肉4検体からは,一般食品の基準値である100 Bq/kgを超える放射性セシウムが検出されたが,シカ肉からは基準値を超える放射性セシウムは検出されなかった.100 Bq/kgを超えたイノシシ肉の左半身を用い,スクリーニング検査対象部位であるモモ肉とモモ肉以外の複数の部位について放射性セシウム濃度を比較したところ,検査対象部位としていたモモ肉が,食用部位の中で...

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Veröffentlicht in:Shokuhin eiseigaku zasshi 2016/04/25, Vol.57(2), pp.32-36
Hauptverfasser: 林, 千恵子, 中村, 和宏, 本郷, 猛, 橋本, 博之, 原田, 利栄, 中西, 希代子, 石井, 俊靖
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:平成24年度から平成26年度にかけて,当研究所では千葉県で捕獲された野生獣肉39検体(イノシシ肉20検体,シカ肉19検体)についてゲルマニウム半導体検出器を用いた放射性セシウム検査を実施した.その結果,平成24, 25年度に捕獲されたイノシシ肉4検体からは,一般食品の基準値である100 Bq/kgを超える放射性セシウムが検出されたが,シカ肉からは基準値を超える放射性セシウムは検出されなかった.100 Bq/kgを超えたイノシシ肉の左半身を用い,スクリーニング検査対象部位であるモモ肉とモモ肉以外の複数の部位について放射性セシウム濃度を比較したところ,検査対象部位としていたモモ肉が,食用部位の中で最も高い値を示した.
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.57.32