穂の握り締めによるイネの脱粒性評価の個体検定における実用性
穂の握り締めによるイネの脱粒性評価の個体検定における実用性について検討し,本方法による育種における脱粒性の選抜方法を考察した.脱粒性が難の3品種,中,やや易,易,極易の各1品種,計7品種を用いて,品種の脱粒性を雑種個体の脱粒性の表現型にみたて,穂の握り締めによる脱粒割合を個体ごとに算出した.4人の調査者が各品種50個体を調査し,評価結果の頻度分布の様相を比較検討した.その結果,個体の脱粒性を穂の握り締めによる脱粒割合で検定する場合,信頼度96%で脱粒性難と比較的脱粒し易い階級 (脱粒性中,やや易,易および極易) の識別が可能と考えられた.イネ育種において,雑種集団から本方法によって脱粒性を個体...
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Veröffentlicht in: | Japanese journal of crop science 2016/04/05, Vol.85(2), pp.188-192 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 穂の握り締めによるイネの脱粒性評価の個体検定における実用性について検討し,本方法による育種における脱粒性の選抜方法を考察した.脱粒性が難の3品種,中,やや易,易,極易の各1品種,計7品種を用いて,品種の脱粒性を雑種個体の脱粒性の表現型にみたて,穂の握り締めによる脱粒割合を個体ごとに算出した.4人の調査者が各品種50個体を調査し,評価結果の頻度分布の様相を比較検討した.その結果,個体の脱粒性を穂の握り締めによる脱粒割合で検定する場合,信頼度96%で脱粒性難と比較的脱粒し易い階級 (脱粒性中,やや易,易および極易) の識別が可能と考えられた.イネ育種において,雑種集団から本方法によって脱粒性を個体選抜する場合,脱粒し難い個体群と脱粒し易い個体群の二つの個体群への分別に留めるべきであると考えられた. |
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ISSN: | 0011-1848 1349-0990 |
DOI: | 10.1626/jcs.85.188 |