広瀬川における2004年~2015年の河川遡上アユCPUEの経年変化

2004年~2015年までの広瀬川のアユ遡上量調査の結果を用いて,当該河川での資源管理を行ううえでの基礎的知見を得ることを目的とした。平均標準体長は大幅な経年変化はなく,広瀬川では個体群が安定して生息できていることが示された。CPUEの結果からもそのことが伺えた。St. 2での魚道の改修が上流部への遡上量の増加に寄与したことも明らかになった。東日本大震災による広瀬川へのアユへの影響はあったものの,長期にわたるものではなく,一時的なものであることが示された。平均標準体長・水温・CPUEの相関はSt. 1の体長と水温,St. 3のCPUEと水温,St. 2とSt. 3の平均標準体長とCPUEの間に...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:宮城県水産研究報告 2016-03 (16), p.27-34
Hauptverfasser: 松崎, 圭佑, 庄子, 充広, 伊藤, 絹子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:2004年~2015年までの広瀬川のアユ遡上量調査の結果を用いて,当該河川での資源管理を行ううえでの基礎的知見を得ることを目的とした。平均標準体長は大幅な経年変化はなく,広瀬川では個体群が安定して生息できていることが示された。CPUEの結果からもそのことが伺えた。St. 2での魚道の改修が上流部への遡上量の増加に寄与したことも明らかになった。東日本大震災による広瀬川へのアユへの影響はあったものの,長期にわたるものではなく,一時的なものであることが示された。平均標準体長・水温・CPUEの相関はSt. 1の体長と水温,St. 3のCPUEと水温,St. 2とSt. 3の平均標準体長とCPUEの間に認められた。広瀬川の水温が上昇するとSt. 1での大型個体の割合が増え,それによりSt. 3のCPUEも上昇するといった関係は示されなかった。
ISSN:1346-4329