新たな牛の繁殖指標としての発情発見率と妊娠率の実用性

牛の繁殖管理の新たな指標として,発情発見率と妊娠率が注目されている。そこで,それらの指標の実用性を野外の繁殖和牛及び乳牛の成績を用いて検証した。1 発情発見率と妊娠率は,長期不受胎牛を含めた牛群全体の繁殖成績を評価する指標として利用が可能であった。2 発情発見率と妊娠率は,繁殖成績に対する給与飼料や環境要因の影響を正確に評価した。3 分娩後の経過日数を基準とした発情発見率と妊娠率は,分娩後の繁殖機能の回復をより明確に示した。以上のことから,従来一般的な繁殖指標に加え,新たな指標である発情発見率や妊娠率を分析することで,繁殖成績の状況をより的確に把握できることが実証された。...

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Veröffentlicht in:兵庫県立農林水産技術総合センター研究報告. 畜産編 2016-03 (52), p.20-25
Hauptverfasser: 永井, 秀樹, 林田, 雅夫, 井上, 智晴
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:牛の繁殖管理の新たな指標として,発情発見率と妊娠率が注目されている。そこで,それらの指標の実用性を野外の繁殖和牛及び乳牛の成績を用いて検証した。1 発情発見率と妊娠率は,長期不受胎牛を含めた牛群全体の繁殖成績を評価する指標として利用が可能であった。2 発情発見率と妊娠率は,繁殖成績に対する給与飼料や環境要因の影響を正確に評価した。3 分娩後の経過日数を基準とした発情発見率と妊娠率は,分娩後の繁殖機能の回復をより明確に示した。以上のことから,従来一般的な繁殖指標に加え,新たな指標である発情発見率や妊娠率を分析することで,繁殖成績の状況をより的確に把握できることが実証された。
ISSN:1347-7730