ヤシオマスの高品質化に関する研究
ヤシオマスは本県の特産魚として開発された全雌三倍体ニジマスです。その付加価値を高めるために高鮮度維持技術の開発に取り組みました。その結果、活けしめ脱血を行うと通常の水揚げ方法と比較して、10倍以上にあたる24時間「活き」の状態を保てることがわかりました。また、県内で時折見られたヤシオマスのカビ臭さは養殖池内の藻類が産生するジメチルイソボルネオールという物質が原因であり、清水飼育することで解消できることがわかりました。古くから言われている「内水面養殖サケ科魚類には寄生虫がいるかもしれない」という疑義を解消するために、日本海裂頭条虫およびMetagonimus属吸虫の寄生状況調査を行いました。その...
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Veröffentlicht in: | 栃木県水産試験場研究報告 2016-02 (59), p.5-11 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | ヤシオマスは本県の特産魚として開発された全雌三倍体ニジマスです。その付加価値を高めるために高鮮度維持技術の開発に取り組みました。その結果、活けしめ脱血を行うと通常の水揚げ方法と比較して、10倍以上にあたる24時間「活き」の状態を保てることがわかりました。また、県内で時折見られたヤシオマスのカビ臭さは養殖池内の藻類が産生するジメチルイソボルネオールという物質が原因であり、清水飼育することで解消できることがわかりました。古くから言われている「内水面養殖サケ科魚類には寄生虫がいるかもしれない」という疑義を解消するために、日本海裂頭条虫およびMetagonimus属吸虫の寄生状況調査を行いました。その結果、両種とも寄生は認められず、ヤシオマスをはじめ淡水養殖サケ科魚類の安全性が確認されました。さらに、従来のヤシオマスよりもオレイン酸含有量を高めると、食味が大幅に向上することを確認し、その安定生産技術を確立しました。現在はプレミアムヤシオマスと命名され、販売されています。 |
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ISSN: | 1340-8585 |