Lactobacillus brevisの凝集を引き起こす物質の探索

植物との関わりの観点からの乳酸菌機能の解明を目指しこれまでに検討した結果,Lactobacillus brevisがキシラン,ムチンに付着・凝集することを見出した。そこで乳酸菌の保健機能発現などに関与する付着・凝集作用の機構解明に向け,L. brevisの凝集を引き起こす各種物質の探索を行った。その結果,キシラン,ムチンに加え,デキストラン,ポリガラクツロン酸,ペクチンなどの多糖や,糖鎖や糖質を含むムチン,DNAなどの高分子の添加によりL. brevisが凝集することを明らかにした。また,菌株によってはグルコースやスクロースなどの発酵性糖質を添加した場合に,発酵に伴うpH低下に起因すると思われ...

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Veröffentlicht in:食品総合研究所研究報告 = Report of National Food Research Institute 2016-03 (80), p.75-80
Hauptverfasser: 齋藤, 勝一, 冨田, 理, 中村, 敏英
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:植物との関わりの観点からの乳酸菌機能の解明を目指しこれまでに検討した結果,Lactobacillus brevisがキシラン,ムチンに付着・凝集することを見出した。そこで乳酸菌の保健機能発現などに関与する付着・凝集作用の機構解明に向け,L. brevisの凝集を引き起こす各種物質の探索を行った。その結果,キシラン,ムチンに加え,デキストラン,ポリガラクツロン酸,ペクチンなどの多糖や,糖鎖や糖質を含むムチン,DNAなどの高分子の添加によりL. brevisが凝集することを明らかにした。また,菌株によってはグルコースやスクロースなどの発酵性糖質を添加した場合に,発酵に伴うpH低下に起因すると思われる自己凝集が生じることを確認した。
ISSN:0301-9780
DOI:10.24514/00002968