麹菌Aspergillus oryzaeの形態関連遺伝子の解析

Aspergillus oryzaeはわが国の醸造産業に広く使用されている糸状菌であり,その分生子生産能は重要である。しかし,A. oryzaeにおいて,分生子形成のメカニズムの解明はなされていない。私たちは構築したジーントラップベクターを用いて制限酵素が介在するプラスミドの組込みを行った。6株の分生子形成異常株を取得し,プラスミドレスキューを行ったところ,strain391において,対応する領域にある新規遺伝子はNeurospora crassa. の持つグルタミナーゼに高い相同性を示していた。このタンパク質が分生子形成にかかわる可能性が示唆されたので,機能解明を試みた。...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:食品総合研究所研究報告 = Report of National Food Research Institute 2016-03 (80), p.29-35
Hauptverfasser: 服部, 領太, 楠本, 憲一, 柏木, 豊, 鈴木, 聡
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:Aspergillus oryzaeはわが国の醸造産業に広く使用されている糸状菌であり,その分生子生産能は重要である。しかし,A. oryzaeにおいて,分生子形成のメカニズムの解明はなされていない。私たちは構築したジーントラップベクターを用いて制限酵素が介在するプラスミドの組込みを行った。6株の分生子形成異常株を取得し,プラスミドレスキューを行ったところ,strain391において,対応する領域にある新規遺伝子はNeurospora crassa. の持つグルタミナーゼに高い相同性を示していた。このタンパク質が分生子形成にかかわる可能性が示唆されたので,機能解明を試みた。
ISSN:0301-9780
DOI:10.24514/00002962