ホルスタイン種乳牛にみられた上顎洞内膿瘍の1症例

7歳6カ月齢のホルスタイン種乳牛が顕著ないびき音を呈し,さらに左側頬骨部の一部で波動感を有する腫瘤が触知された.頭部X線検査により上顎洞内への液体貯留と上顎第3後臼歯の歯槽骨の融解が認められ,歯性上顎洞炎に継発する大型膿瘍であることが推察された.病理解剖により病変は上顎洞内膿瘍であることが明らかとなった.牛における頭部X線検査が上顎洞内膿瘍の診断及び病態の把握に有用であった....

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Veröffentlicht in:Nippon Juishikai zasshi 2016/02/20, Vol.69(2), pp.93-96
Hauptverfasser: 髙橋, 英二, 山田, 一孝, 古林, 与志安, 猪熊, 壽
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:7歳6カ月齢のホルスタイン種乳牛が顕著ないびき音を呈し,さらに左側頬骨部の一部で波動感を有する腫瘤が触知された.頭部X線検査により上顎洞内への液体貯留と上顎第3後臼歯の歯槽骨の融解が認められ,歯性上顎洞炎に継発する大型膿瘍であることが推察された.病理解剖により病変は上顎洞内膿瘍であることが明らかとなった.牛における頭部X線検査が上顎洞内膿瘍の診断及び病態の把握に有用であった.
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma.69.93