瞬間的高圧処理を用いた米粉の製粉装置の開発(1) : 連続運転装置の開発と米粉の成分分析
近年,日本において,さまざまな問題の解決手段として米粉の利用の促進が図られている。製粉時に加熱に伴い米粉の成分が劣化することや,米自体が硬いため大量生産の際には浸漬処理を行うことが多く,乾燥工程に多くのエネルギが必要とされる。一方,沖縄高専では,瞬間的高圧処理を用いた食品加工装置の開発を行ってきた。その装置は,非加熱にて食品を粉砕し,搾汁性の向上,殺菌,軟化,製粉などの効果を得ている。そこで,本報では,瞬間的高圧処理を用いた米粉製造装置を開発した。開発した装置を用いた実験によって浸漬処理を必要としない製粉の可能性を確認した。また,実機を用いた製粉実験にて毎時あたり1.5kgの米粉が得られた。得...
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Veröffentlicht in: | Japan Journal of Food Engineering 2015-12, Vol.16 (4), p.297-302 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 近年,日本において,さまざまな問題の解決手段として米粉の利用の促進が図られている。製粉時に加熱に伴い米粉の成分が劣化することや,米自体が硬いため大量生産の際には浸漬処理を行うことが多く,乾燥工程に多くのエネルギが必要とされる。一方,沖縄高専では,瞬間的高圧処理を用いた食品加工装置の開発を行ってきた。その装置は,非加熱にて食品を粉砕し,搾汁性の向上,殺菌,軟化,製粉などの効果を得ている。そこで,本報では,瞬間的高圧処理を用いた米粉製造装置を開発した。開発した装置を用いた実験によって浸漬処理を必要としない製粉の可能性を確認した。また,実機を用いた製粉実験にて毎時あたり1.5kgの米粉が得られた。得られた米粉の成分分析を行い,気流粉砕装置によって製粉した米粉と比較した。比較した結果,損傷澱粉率は,気流粉砕式によって得られた米粉より低くかった。色味を比較した結果,本装置によって得られた米粉は黄色味が強い米粉であることがわかった。 |
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ISSN: | 1345-7942 |