四季成り性イチゴ新品種「なつおとめ」の育成
イチゴ新品種「なつおとめ」は,収量性が優れる夏秋どり栽培用四季成り性品種として育成され,2009年12月に品種登録出願し,2011年3月に登録となった。なつおとめは花数が少なく,摘花や摘花房などの花数調整を行わなくても非販果の発生が少なく,総収量は多い。不受精果の発生は少なく,果形は円錐形,果皮は光沢に富む鮮赤色で外観品質は優れる。糖度はとちひとみと同程度,酸度はとちひとみより低く,食味は優れる。硬度はとちひとみと同程度であり,日持ち性に優れる。イチゴの重要病害である炭疽病・萎黄病に対する耐病性はとちひとみより強く,うどんこ病の発生も少ない。栃木県内の標高200mから800m程度の地域における...
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Veröffentlicht in: | 栃木県農業試験場研究報告 2015-03 (73), p.77-84 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | イチゴ新品種「なつおとめ」は,収量性が優れる夏秋どり栽培用四季成り性品種として育成され,2009年12月に品種登録出願し,2011年3月に登録となった。なつおとめは花数が少なく,摘花や摘花房などの花数調整を行わなくても非販果の発生が少なく,総収量は多い。不受精果の発生は少なく,果形は円錐形,果皮は光沢に富む鮮赤色で外観品質は優れる。糖度はとちひとみと同程度,酸度はとちひとみより低く,食味は優れる。硬度はとちひとみと同程度であり,日持ち性に優れる。イチゴの重要病害である炭疽病・萎黄病に対する耐病性はとちひとみより強く,うどんこ病の発生も少ない。栃木県内の標高200mから800m程度の地域における適応性はとちひとみより高い。 |
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ISSN: | 0388-9270 |