イチジク‘桝井ドーフィン’の軽量ポット栽培技術

イチジク‘桝井ドーフィン’を用い,軽量ポット栽培技術を確立した。馬糞・チップ混合堆肥ともみ殻くん炭を混合した培土20Lを不織布ポットに充填し,無加温ビニールハウスに株間60cm,列間2mで配置した。イチジク‘桝井ドーフィン’の挿し木1年生苗を定植し,1年目は1樹当たりの結果枝2本,2年目以降は3本とした。その結果,1樹当たり定植1年目600g,2年目2.8kg,3年目5.5kg,4年目5.1kgの収量が得られた。肥料はIB化成S1号(N-P-K: 10-10-10)を,4月~10月にかけて月1回分施し,1樹当たり年間窒素成分量25g程度とするのが適していると考えられた。また,培土量20Lで定植...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:滋賀県農業技術振興センター研究報告 2015-10 (53), p.9-16
Hauptverfasser: 中井, 洋子, 小嶋, 俊英
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:イチジク‘桝井ドーフィン’を用い,軽量ポット栽培技術を確立した。馬糞・チップ混合堆肥ともみ殻くん炭を混合した培土20Lを不織布ポットに充填し,無加温ビニールハウスに株間60cm,列間2mで配置した。イチジク‘桝井ドーフィン’の挿し木1年生苗を定植し,1年目は1樹当たりの結果枝2本,2年目以降は3本とした。その結果,1樹当たり定植1年目600g,2年目2.8kg,3年目5.5kg,4年目5.1kgの収量が得られた。肥料はIB化成S1号(N-P-K: 10-10-10)を,4月~10月にかけて月1回分施し,1樹当たり年間窒素成分量25g程度とするのが適していると考えられた。また,培土量20Lで定植4年目まで生育・収量の維持が可能であった。ポット重量は定植4年目の剪定後においても13kg程度と持ち運びが可能な重さであり,3月から5月中旬までハウス外で管理した場合においても1樹当たり4.7kgの収量が得られたことから,水稲育苗ハウスの遊休期間を利用した栽培が可能であると考えられた。
ISSN:1881-4735