性フェロモンと有効積算温度を利用したカキのフジコナカイガラムシ(カメムシ目: コナカイガラ科)幼虫の発生時期予測

性フェロモントラップを用いたフジコナカイガラムシの誘殺ピーク日を起点に有効積算温度による第1世代幼虫の発生時期の予測の可能性を検討した。性フェロモントラップによる誘殺数調査の結果,すべての調査場所で誘殺が認められるとともに各世代と考えられるピークが認められたことから性フェロモントラップの有効性が確認された。百葉箱で飼育したフジコナカイガラムシの越冬世代雄成虫の羽化時期と露地圃場での性フェロモントラップへの誘殺時期はほぼ同時期となった。越冬世代雄成虫の性フェロモントラップへの誘殺時期を起点とし,有効積算温度を利用して第1世代幼虫の発生時期を予測できることが明らかになった。...

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Veröffentlicht in:Nihon Ōyō Dōbutsu Konchū Gakkai shi 2015-11, Vol.59 (4), p.183-189
Hauptverfasser: 澤村, 信生, 奈良井, 祐隆, 手柴, 真弓, 堤, 隆文, 望月, 雅俊, 土田, 聡, 鈴木, 俊郎, 市橋, 秀幸, 田端, 純, 佐々木, 力也
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:性フェロモントラップを用いたフジコナカイガラムシの誘殺ピーク日を起点に有効積算温度による第1世代幼虫の発生時期の予測の可能性を検討した。性フェロモントラップによる誘殺数調査の結果,すべての調査場所で誘殺が認められるとともに各世代と考えられるピークが認められたことから性フェロモントラップの有効性が確認された。百葉箱で飼育したフジコナカイガラムシの越冬世代雄成虫の羽化時期と露地圃場での性フェロモントラップへの誘殺時期はほぼ同時期となった。越冬世代雄成虫の性フェロモントラップへの誘殺時期を起点とし,有効積算温度を利用して第1世代幼虫の発生時期を予測できることが明らかになった。
ISSN:0021-4914