著しく脆弱な物性を呈するボイルナマコ製品の性状
乾燥ナマコ製造において著しく脆弱なボイルナマコの発生が指摘されている。このため,脆弱なボイルナマコの性状を調査した。突き刺し強度は通常ナマコが 400-1,000 g の範囲であったのに対し,脆弱ナマコは 40-400 g と著しく低い値を示した。アザン染色による組織観察から,コラーゲン繊維の組織内分布密度が低下していることが推察された。成分的には水分,粗灰分が多く粗タンパク質,ヒドロキシプロリンが少なかった。脆弱ナマコから調製した乾燥品は疣立ち不良や扁平個体が散見され,通常ナマコに比べて品質が劣っていた。...
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Veröffentlicht in: | Nippon Suisan Gakkaishi 2015, Vol.81(5), pp.849-851 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 乾燥ナマコ製造において著しく脆弱なボイルナマコの発生が指摘されている。このため,脆弱なボイルナマコの性状を調査した。突き刺し強度は通常ナマコが 400-1,000 g の範囲であったのに対し,脆弱ナマコは 40-400 g と著しく低い値を示した。アザン染色による組織観察から,コラーゲン繊維の組織内分布密度が低下していることが推察された。成分的には水分,粗灰分が多く粗タンパク質,ヒドロキシプロリンが少なかった。脆弱ナマコから調製した乾燥品は疣立ち不良や扁平個体が散見され,通常ナマコに比べて品質が劣っていた。 |
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ISSN: | 0021-5392 1349-998X |
DOI: | 10.2331/suisan.81.849 |