DNAマーカーを利用したキウイフルーツ‘レインボーレッド’由来の実生集団における雌雄判別

キウイフルーツ‘レインボーレッド’由来の実生集団182個体において,4つの雌雄判別マーカー(SmX,SmY,SmY1,SmY2)を用いて雌雄判別を行なった.適合率をみると,最も精度が良好だったのはSmY1の95 %で,次いでSmYの77 %であった.SmXについては全く検出されなかった.これらのことから,‘レインボーレッド’を親とした交雑集団においては,SmY1でシグナルが検出された個体を雄と判断し淘汰することで,育種効率を高めることが可能であると考えられた.また,キウイフルーツおよびサルナシ26品種における雌雄判別マーカーの有無について調査した結果,いずれのマーカーも品種によっては検出されな...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:植物環境工学 2015/06/01, Vol.27(2), pp.68-74
Hauptverfasser: 村上, 覚, 片井, 秀幸, 山田, 晋也, 種石, 始弘
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:キウイフルーツ‘レインボーレッド’由来の実生集団182個体において,4つの雌雄判別マーカー(SmX,SmY,SmY1,SmY2)を用いて雌雄判別を行なった.適合率をみると,最も精度が良好だったのはSmY1の95 %で,次いでSmYの77 %であった.SmXについては全く検出されなかった.これらのことから,‘レインボーレッド’を親とした交雑集団においては,SmY1でシグナルが検出された個体を雄と判断し淘汰することで,育種効率を高めることが可能であると考えられた.また,キウイフルーツおよびサルナシ26品種における雌雄判別マーカーの有無について調査した結果,いずれのマーカーも品種によっては検出されない場合もみられた.本研究での調査結果は,今後のキウイフルーツ育種を行う上での基礎的知見として活用できることが期待できた.
ISSN:1880-2028
1880-3563
DOI:10.2525/shita.27.68